日記

隅田公園で食べた五目ご飯のおこげー共同炊事に参加したときの話 後編ー

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さて、ご飯が炊けたようです。

山谷の労働者福祉会館から2台の車に乗って、隅田公園へ向かいました。共同炊事のメンバーは10人くらいでしょうか。ご飯とテーブルが乗ったトラックと、人を乗せたミニバンだった気がします。わたしはときどき物怖じしない性格だと言われるのですが、このときも若い女性の参加者と一緒でしたし、車の中ではそんなに緊張はしていませんでした。そうかといって、はしゃぐわけではなく、参加者同士むやみと話かけるのでもなく、おじさんたちの話を聞きながら、なんとなくわくわくしていたのを覚えています。

わたしたちの車が隅田公園に着くと、先発隊のトラックが既に荷解きを始めていました。

わたしたちはホースを持って水を確保しに行きました。公園の水飲み場は、野外で暮らしている人たちが生活用水に使わないように、水が止められているのです。なんてひどい! でも山谷のおじさんたちはどこに水があるか知っています。わたしも付いていって教えてもらいました。よかった、これでお釜が洗えます!

グラウンドに戻ったら、ベニヤ板のテーブルセットを並べているところでした。何メートルあるんでしょうか? グラウンドの端から端まで? 少なくとも100メートルはあるはずです。向かい合って200人、立ってご飯を食べるには十分な長さの簡易テーブルが出来上がりです。

このあと、わたしはお釜からパックにご飯をよそって、隅田公園のおじさんたちに渡す係でした。このときはやっぱり忙しかった記憶があります。他に、お漬け物係(少ししか持って行けなかったのですぐになくなっちゃいました)、豚汁を紙コップに入れて渡す係(こちらも好評ですぐに売り切れ)、お茶を入れて渡す係に分かれていたと思います。

隅田公園のおじさんたちは山谷のおじさんたちより若かった印象があります。共同炊事の場というのはおじさんたちにとってさまざまな情報交換の場所でもあります。また、おじさんたちが何と闘っているのか、わたしたちは何ができるのか、それを知るためには良い機会だと思います。

みなさんにご飯を配り終わって、一段落ついたので、お釜を洗おうと水場に行こうとしたら、おじさんが

「いいから、あんたも食べなさい」

と、おこげの混じった五目ご飯と紙コップのお茶を用意してくれていました。人波の少なくなったテーブルでひとり、五目ご飯を食べました。ご飯はすっかり冷めてしまったけれど、炊き込みご飯の味がしっかりついていて、苦いはずのおこげもあっという間にペロッと食べてしまいました。

隅田公園からまた車に乗って山谷に帰ります。福祉会館の前にテーブルを出して、ちょっとしたお茶会です。

一仕事終えましたから、わたしもずいぶん厚かましくなりまして、お茶会のときはよく喋った覚えがあります。野球の話とか、区長の悪口とか、たわいのない会話でしたが、山谷のみなさんに受け入れられたようで、すごくハイテンションだったと思います。

「また来てね」

わたしはあの日から数年の間に、3度の開腹手術を受けて、現在も闘病中の身です。でもまたふらっと山谷に行きたいなあと思うし、共同炊事でおじさんたちに会うのが夢です。

こんなわたしにも、おじさんたちにできることがありました。

わたしはしょっちゅう入院しますので、その度に病院レンタルで歯みがきセットやヘアブラシをもらいます。それを使わないでためています。いつかまとめて山谷に送り、おじさんたちに使ってもらうためです。山谷労働者福祉会館に、日曜日の12時から14時の間に着くように時間指定で送ります。

【送り先】
〒111-0021 東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館
TEL&FAX 03-3876-7073

ホテルのアメニティ、石鹸、髭反り、シャンプー、ボディーソープ、歯みがき……つい持って帰るけど使わなくってたまってるとかないですか。山谷に送っていただけないでしょうか。

男物のTシャツ、買ったけどたぶん着ないとか、1回着たけどタンスの肥やしとか。Tシャツは一度着たものでも洗濯してあれば大丈夫です。

テレフォンカード、カイロや虫除けスプレー、キャットフード、いろいろ必要な物があります。

山谷労働者福祉会館のブログに季節毎に不足している物や受け入れ可能品のリストがあります。ぜひ、ご覧ください。

http://s.webry.info/sp/san-ya.at.webry.info/index.html

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