がん治療

【わたしと卵巣がん1】がん告知と初めての抗がん剤

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わたしは桜の花が嫌いです。

桜の季節にはなぜか悲しいことが起こるからです。

わたしが卵巣がんと診断されたのは、2016年3月15日(火)でした。

この日は、重い子宮内膜症と子宮筋腫、右卵巣の腫瘍で、子宮と卵巣の全摘手術を受ける予定になっていました。左の卵巣は卵巣嚢腫で既に摘出していました。

主治医とは、左卵巣を摘出した数年前からお世話になっています。正直に言うと、手術前から、医師もわたしもなんとなく、これはがんかもしれないという予感はあったと思います。

実際手術をしてみたら、大網にがんができていて、腹膜播種を起こしていたので患部を出来るだけ切除してお腹を閉じました。

手術直後のオペ室で手術助手の医師の声で「卵巣がん、腹膜播種」と聞いたときには全身麻酔もあってすぐに気を失いました。病室で主治医に「卵巣がんなの? 治るの?」と聞いたときには(やっぱりか…)という思いでした。主治医は「お母さんとわんこのために治すの」と仰いました。

わたしのがんは漿液性腺癌、ステージⅢcでした。

お腹の中いっぱいにがんが広がっているので、大きな手術はできませんでした。1年くらい抗がん剤を使って、手術ができるようだったら再手術するけれど、おそらく永久的人工肛門になるだろうという診断でした。

結果的に画像診断の子宮内膜症は間違っていたことになりますが、わたしも主治医も口に出さないだけで、こうなる予感はあったと思いますし、何よりもがんの進行がものすごく早く、体の中で起こっていることを受け入れることすらできませんでした。

このときの入院は本当に大変でした。10日間の入院期間中に開腹手術、お腹に溜まった腹水を機械で抜き、悪い成分を除いて栄養だけを凝縮した点滴液に作り替えて体に戻し、抗がん剤治療も始まりました。

初めての抗がん剤治療は、とにかく吐きました。後でわかったことですが、わたしの主治医は一般的な抗がん剤の3分の1量を使います。ですから副作用をほとんど感じない方もいらっしゃるほどです。わたしが抗がん剤で何度も嘔吐を繰り返したのは、がん告知のショックが大きかったのだと思います。しかし、この後数ヶ月は吐き気との戦いが続きました。

わたしは副作用が強く出るタイプのようです。

2016年3月26日(土)。桜の開花を待ちわびる人々の中に、吐き気と絶望的な気持ちを抱えて退院しました。

わたしが一番大切にしていた「自由」を失った日でした。

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