ビオトープ

楊貴妃メダカで睡蓮鉢ビオトープの立ち上げ

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うちでは長いことメダカを飼っておりましてね。
それも、流行りの品種改良メダカは邪道だと思っていて、黒メダカ一筋だったんです。30cm水槽に8W×2本のライトを乗せまして、メダカ10匹くらいとウイローモス入れて、繁殖させて代々10年はメダカを欠かしたことがありませんでした。ですが、引っ越しが決まった数年前から、新居では水槽を置く場所もなかろうということで、繁殖しなければ2年程で寿命ですから、だんだんフェードアウトしていって、ついに主のいなくなった水槽は処分してしまったんです。

で、今の家に引っ越してまいりまして、やっぱりメダカがいないとさみしいのね。

もともとわたしは熱帯魚の飼育を趣味にしていまして、昔はかなりのお金をつぎ込みました。プラティ、グーラミイ、ブラックファントムテトラ、カージナルテトラ、コリドラス、いろいろな種類の魚と、ミクロソリウム、アヌビスナナ、リシアなどの水草を二酸化炭素を添加しながら育てていました。この頃はエンゼルフィッシュが大きく育って水槽の主になっていました。

次に凝り出したのがベタの繁殖でした。ベタはこれぞ熱帯魚と呼べるような鮮やかな色彩、長いひれ、優雅な泳ぎなど、1匹でも十分楽しめるのですが、その繁殖が独特で、気難しく相性重視のお見合いから、情熱的な交尾のあと失神するメス、1週間飲まず食わずで稚魚を育てるけなげなオス、すべてが魅力的な魚なのです。

こんな感じでずっと魚を飼ってきたので、やっぱり魚がいないとつまらない。

でまあ、引っ越し先ではベランダに睡蓮鉢を置きまして、メダカを飼うことにしたのが4年前でしたか。
初代睡蓮鉢の様子はこんな感じでした。
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いろいろ手を加えまして、ビオトープらしくにぎやかですね。

この写真に写っているのはパイロットフィッシュとして睡蓮鉢を買ったときにおまけでついてきたヒメダカです。しかし残念ながらこの睡蓮鉢には水ヒルが大発生してしまいました。水草や水生植物を入れすぎたのかもしれません。メダカを残して鉢は処分してしまいました。

2代目睡蓮鉢はガラス製でとてもきれいだったんですが、いかんせん小さい。睡蓮を置いたらメダカが泳ぐ場所がない。でも、このときは楊貴妃メダカが2匹ついてきたんです。これがかわいい。ずいぶん赤いのね。金魚みたいね。ちっちゃいね。と、初めての楊貴妃メダカに魅せられてしまったのです。

今年になって、バケツにいた黒メダカと、冬を越した姫睡蓮を発泡スチロールの容器に入れてやったら、どんどん睡蓮が葉を伸ばしていい感じになってきました。でも黒メダカだけではどうにも地味です。そこでいよいよ楊貴妃メダカをお迎えしたところ、かわいいけど弱い。黒メダカはぴんぴんしているのに、楊貴妃ははかなく星になっていく。つらい。でも卵をたくさん残してくれたので、発泡スチロールをもうひとつ増やしてメダカ保育園を作りました。この子たちがグリーンウォーターの中で元気いっぱい。毎日たくさん餌を食べて、見るたびにまるまる太って大きくなっています。
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黒メダカの卵と楊貴妃の卵がまじっているのか、一緒に入れていたから交配してしまったのか、いろんな色の仔がいますね。

さて、この子たちが育ったら10L位しかない発泡スチロールの容器ではどう考えても手狭になるのは目に見えています。既に大きくなったお兄ちゃん、お姉ちゃんが、生まれたての幼い弟や妹を追いかけまわしているので、大人水槽に移さなければなりません。

ついに3代目の睡蓮鉢を購入しました。
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ここには1代目の睡蓮鉢からずっといる苔取り名人ラムズホーン先生1匹と、2代目の生き残りの黒メダカ2匹、新たに迎えた楊貴妃3匹、今年生まれたお兄ちゃんお姉ちゃんたち3匹がいます。

1ヶ月くらいして水が落ち着いたら、保育園の子どもたちも大きくなるでしょうし、全員お引越しを考えています。それまで楊貴妃メダカにはパイロットフィッシュとして、水の管理をお願いしましょう。まあ、なんて贅沢なんでしょう。

睡蓮鉢でビオトープを立ち上げて、水中のサイクルができたら、水を替えなくても、ご飯を毎日あげなくても大丈夫、というのが目標です。なにしろ老人介護中の病人ですから、なるべく手間はかからないに越したことはありません。今はいろいろ手を入れたくなるところをじっと我慢です。

愛犬を抱っこして一緒にベランダのメダカを見ている時間だけが、介護と家事に追われる毎日でホッとできる時間です。ときどき疲れ果てて魂が抜けたようになっていることもありますが、水を眺めるとだんだん心が落ち着いてくるのです。

そうそう、メダカの飼育方法について書いてあるブログをたくさん見ていたら、画像や文章の無断転載が多いのに気づきました。アフィサイトに作りやすいんでしょうか。この記述あの本に書いてあることそのままじゃん。この写真あのメーカーのサイトに載ってるじゃん。この写真あの本から盗ってる! そんなのばっかりボロボロでてきました。

わたしはビオトープにくわしいわけではないので、いわゆるメダカ飼育の本も1冊買ってみましたが、熱帯魚を飼っていた経験上、首をひねりたくなる記述も散見しました。

例えば、水を作らずにメダカを水槽に入れる、水槽を日光の当たるところに置く、メダカも風邪をひく、水槽をリセットして様子をみる、正直意味がわかりません。

熱帯魚を飼っている愛好家の間で「熱帯魚飼育はグッピーに始まりグッピーに終わる」というのを聞いたことがあります。品種改良によって美しいメダカが増えて、ブームに聡いアフィリエイターが、アクセスが稼げると考えて、初心者向けのメダカブログを公開しているのかもしれませんが、メダカに限らず簡単に飼える魚などいません。

たとえばわたしが繁殖していたベタなどは、小さなコップに入れられて熱帯魚店の棚に並べられていますが、ベタの持つ迷宮器官のため、コップの中でも生きていられるというだけです。メダカにとって快適な環境とはどういうものか、ブログに水1Lに対しメダカ1匹と書いてあっても、それでも生きていられるというだけの話でしかないのです。

大げさかもしれませんが「観賞魚はメダカに始まりメダカに終わる」といってもいいんじゃないかと思います。

品種改良により新たに珍しく、美しいメダカが生まれています。メダカブームだからこそ、正しい情報が求められているのではないでしょうか。

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