がん治療

がん患者よ、抗がん剤と副作用を恐るるなかれ【わたしと卵巣がん7】

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2018年6月18日(月)~20日(水)、化学療法のため入院しておりました。わたしはすっかりアバスチンの投与が始まるものと思っていたので、どんな副作用が起こるかわからないと、母を20日(水)から2泊3日でショートステイに行かせ、23日(土)もいつもの予定通りデイサービスに行ってもらい、介護をしないで寝ていられるように手配をしてから入院しました。

入院してから、今回はまだアバスチンを使わず、いつもの3倍量の抗がん剤を使うことを知りました。もっとも、主治医からあらかじめ話はされていたことなので、わたしも了解済みのことでしたし、正直このときは少しナメてかかっていました。以前にも書いたかもしれませんが、わたしの主治医は一般の病院の三分の一量の抗がん剤から始めます。非常にゆるやかな副作用で済むので、続けやすいのです。わたしは最初は著効しましたが、母の圧迫骨折や脳梗塞の看病のために化学療法を中断したり、手術が必要な再発があったりしたため、2年3ヶ月も化学療法を続けているわけです。

今までの3倍量と言っても普通一般の病院で投与されている一回量と同じですから、初めて抗がん剤を受けるわけじゃなし、副作用だって今までさんざん闘ってきたんだから、まあ数日は寝たきりになってもしょうがない、わたしがうちで寝ている間は親もショートステイに行かせたことだし、帰って来る頃には今まで通り介護できるくらいには動けるでしょう、そんな風に考えていました。

それがね! とんでもないのね!

抗がん剤投与中は大人の塗り絵ができるくらいへっちゃらなんですけれど、遅発性の副作用というんでしょうか、水曜日より木曜日、木曜日より金曜日のほうがつらくなってくるのです。

今回の副作用は強い吐き気と全身の激痛としびれ、便秘、下痢、でした。とにかく体中の激痛で布団の上でのたうち回る。体に電気が流れるような激痛、関節や神経の激痛、筋肉のしびれ、吐き気止めを飲んでも気持ちが悪いので水以外飲めない。何も食べられない。トイレに行くにも足の裏の感覚がないので、腰の曲がったお婆さんがすり足で歩くのもつらい感じ。1週間経ってもひざから下に力が入らず病院までとてもじゃないけど歩いて行けなかったので、翌週月曜日の診察を延期してもらったくらいです。

当然母の介護にも影響が出て、いつもデイサービスから帰ってきたらそこそこ元気そうなわたしが、ほぼ寝たきりで動けない状態を見て

「どうしてあげたらいいかわからない」

「死んじゃったらどうしよう」

と、パニックになってしまいました。すると認知症状もひどくなり、昼夜逆転のせん妄は相変わらず、トイレの前にリハビリパンツを脱ぎっぱなしにしてその横に大便が転がっていたり、ポータブルトイレの汚水をトイレの床にぶちまけたり、今までにないトイレトラブルを立て続けに起こしました。わたしはそのたびに体の激痛に耐えながら汚物の処理と掃除をしなければなりませんでした。

二週間経った今もパソコンのキーボードを打っている指がしびれていて曲がりにくくて変です。

まだ本調子じゃないよねえ。

でも、わたしが今まで化学療法と親の介護を両立させてこられたのは、主治医の抗がん剤の処方のおかげだと思い知りました。また、一般の方がどれだけつらい思いをして抗がん剤治療を受けているのかを初めて知るようになりました。仮に、抗がん剤治療6クールと言われたら、わたしはこの1回で絶対無理だと判断したでしょう。本当に抗がん剤の副作用は苦しくつらい。そのうえ女性には髪の毛の問題もある。

だからって抗がん剤を全否定したらとっくにわたしはいないのです。

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前回のブログ記事とつながるんですけれど、もし、ご自分やご家族がこれから抗がん剤治療を受けることになったら、どうか怖がらないでください。

抗がん剤も昔とは比べ物にならないほど研究が進んでいますし、副作用を抑えるためのケアや、副作用が起きたときに飲む薬の開発も行われています。

副作用も薬やその量によって違いますし、人によって起きる症状も強さも違います。たとえばわたしは副作用の吐き気が強く出る性質なので、イメンドカプセルという抗がん剤による吐き気を抑える薬を処方してもらっています。髪の毛は多少抜けますが、普通の方と同じように伸びますので美容院に行ってカットしています。2年以上抗がん剤を使っていてハゲない人もいるのです。また、わたしは高価な薬を使わないと吐き気が抑えられませんが、その吐き気もなく食欲不振くらいで副作用はあまり感じないという方もいらっしゃいました。

病院で化学療法を始めるまえに、それぞれの薬について解説したパンフレットや資料をもらって読んでおきましょう。主治医にどんな副作用が考えられるか、症状、程度、起こる時期を聞いておきます。わたしは治療後2日~ひどくなりますが、点滴をしながら嘔吐している方を見たこともあります。また、お仕事を続けながら化学療法を受ける方もいらっしゃるでしょう。電車や人混みに注意したり、風邪をひかないよう、免疫力が下がる時期なども把握しておいた方がいいと思います。

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