日記

近況報告とがん勉強会、夏のでんでん

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お久しぶりでございます。前回が6月末で、夏も終わっちゃいまして、もう10月中旬でございます。早いものです。寒いね。

 

病人が書いているブログの更新がないと、よほど具合が悪いんじゃなかろうかと心配してくださる読者の方もいらっしゃるかもしれません。ええ、きっとそうだと信じております。Twitterではうるさいくらいつぶやいていますし、渋谷のBunkamuraオーチャードホールへコンサートを聴きに行ったり、池袋のサンシャイン劇場までお芝居を観に行ったりしましたし、抗がん剤も効いてくれています。わたしは元気です。メダカも犬も元気です。充実した夏を過ごしながらブログが書けなかったのはちょっとした理由がありました。

 

話は6月に戻ります。わたしのかかっている病院にはがんの勉強会があって、医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士など有志の医療従事者がパネラーになって、患者や家族の方に、毎回テーマごとの正しいがん情報をスライドを使って解説したり、体操したり、個別の相談に乗ったりする活動があります。もう1年以上続いていて、わたしが大変お世話になった薬剤師の先生がスタートメンバーのおひとりであった関係から、何度か聞く側で参加しました。

 

あるとき、いつもの婦人科の待合に座って血液検査の結果が出るまで待っていたところ、その薬剤師の先生とお会いしました。そこでこんな話が出たのです

「前に勉強会で実際のがん体験者にお話してもらったのね。その人は医療従事者で治療しながら仕事を続けてたのもあったけれど、やっぱり聞いている人の反応が真剣なのね。そこでこの前会議で(わたし)さんの名前が出てね、みんなの前で話してもらえないかって。どうかな?」

「えっ! あ、ホームページ(激安医療用ウィッグ.com)の宣伝でもいいんですか?」

「いいわよ」

「やります!」

と、あまり考えずに本当に軽いノリで受けてしまいました。

 

で、入院治療の日にこれまたいつもお世話になっている、がん専門の看護師さんが勉強会の広報担当の薬剤師の先生と2人でわたしの病室にいらっしゃいまして、もうポスターができてるんです。3ヶ月に1回の勉強会なので、3か月後のお知らせを6月の勉強会の時に配るんです。それで、わたしの呼び名をどうするかという話になりました。わたしとしては個人名を出してもらってかまわなかったのですが、勉強会は病院の有志が続けているもので、のちのち個人情報の問題が会に迷惑をかけてはいけない。また、がんサバイバーとよく聞きますが、サバイバー(生還者)という言い方にわたしのほうが抵抗を感じて、じゃあ「現在治療中の患者さん」というちょうどいい表現に落ち着きました。もっとも、今では「がんサバイバー」という言葉の意味はがんを経験したすべての人を指し、治療を終えて生き残った人のことではありません。いうなれば、がんと診断されたときから「がんサバイバー」であり、まさに闘病中のがん患者にこそふさわしい言葉だったのです。この頃はそんなことも知らなかったんですね。

 

それから、病院に行くと勉強会のポスターがめやくちゃ大きく拡大して貼ってあるんです。いやでも病院行く度に目に入ります。プレッシャー以外のなにものでもないです。

 

で、主治医も揃ってこういうのです。

精神科「目標ができてよかったじゃないですか。前、(講師を)やってましたもんね」

婦人科「あってるんじゃないって言っちゃったよ」

普通の人よりは大勢の前で話をした経験はありますけれど、それだって20年前ですからね。

 

持ち時間なんと30分。わたしの体調が悪くなったときのことを考え、8月末までに原稿にして会に送ると約束しました。わたしはブログで結構な長文を書いたりすることもあるので、原稿を書くのはそんなに難しくないと思っていたのです。そして、ちゃんとやることやってから自分のことをやりましょうと思って、発表原稿を書き終えるまではブログの更新をする気になりませんでした。するとこれが難しい。わたしが難しく考えすぎていたのかもしれませんが、書けない。3月間、頭の中から勉強会の構成が離れない。

 

体験談を語るのに、わたしよりずっとつらい経験に耐えながらがん治療を続けている方が来るかもしれない。そういう方へ少しでも役立つ話をするにはどうしたらいいか。母の介護の話は避けて通れないけれど、メインに据えるとテーマが分散してしまう。あくまでも、がん患者とその家族の方が、わたしの話を聞いて良かったと思っていただかなくてはならない。決して話ながら泣いてはいけない。泣かせてはいけない。なぜなら、わたしの話を聞いた人には笑って欲しいから。

 

それから、もちろん抗がん剤治療をしながらですけれど、いろいろ取材を始めました。本を読んだり、現場に行ったり、人と話をしたり、基本的なことです。体験談ですから、自分の経験を話せばよくて、調べものをしたり、外に取材に出る必要はないのかもしれません。これはわたしの昔からのやり方に過ぎません。

 

その結果、ホームページの宣伝はバッサリ切りました(笑)

 

おかげさまで9月1日に完成原稿をメールで送りました。昔からの友人がTwitterで、銀座のコワーキングスペースの紹介をしていたので、そこへ行って発表用の原稿をプリントアウトし、何年振りかで一人カラオケに行って腹筋の衰えを感じながら、声を出す練習(カラオケ歌ってただけです)をしました。

 

案の定、前日は緊張からか少し体調を崩しましたが、無事に勉強会当日を迎えることができました。

 

わたしはどんな話をしたでしょうか。体験談の内容は次の記事へ

 

私の体験談・がん勉強会にて

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