11月26日は「いい風呂の日」なんだそうで。最近、ゆっくりお風呂に入れる時間があるということが実に嬉しいです。湯船につかって本を読むのが好きで、気持ちよさに時間を忘れます。今年は10月から急に寒くなりまして、体調もすぐれず、胃腸の調子もいまいち、腰痛もひどくなり、筋肉がこわばり、布団から出られなくなり、ようやく気がつきました。わたしは体の芯から冷えているのだと(遅い)。
母が亡くなるまでずっと介護をしていましたので、ゆっくりお風呂につかるということがここ何年かなかったのです。一年中シャワーでさっと済ましちゃう。そうしないと、うちの親がわたしがいないと思って外に出たり徘徊してしまうのではないかという不安が常にあったからです。母はデイサービスでお風呂に入れてもらっていたので、わたし一人のために湯船にお湯をためるのももったいないと思ったり。
そんなわたしがゆっくりお風呂に入るようになったのは、「瞑想風呂」なる響きに魅かれてこの入浴剤を買ったことがきっかけです。アユーラのメディテーションバスα。
ネットの広告にでてまして、このボトルの色、昔見たことあるなあとクリックしたら瞑想風呂の入り方が書いてあるじゃありませんか。
瞑想風呂やってみたい。そうだ、お風呂で体を温めよう!
Twitterで、体の疼痛を朝風呂を習慣にしてほぐしているという方がいらっしゃいまして、わたしも試してみたら、湯船で温めると腰痛が楽に感じられました。正直、クセになりそう。というわけで、今回は瞑想風呂の入り方を2つご紹介しようと思います。
アユーラ公式さん瞑想風呂の入り方
- 38~40度のぬるめのお湯にメディテーションバスαをとかし、湯ぶねにつかります。この時、桃源郷の温泉に溶け込んだ自分をイメージしてください。
- くつろいできたら、目を閉じて頭を湯ぶねのへりにあずけます。腕は前へ軽く伸ばし楽な姿勢をとります。
- 息を口から静かに細く吐きながら、体の力を抜いていきます。お湯に身をあずけると体が自然に沈み込み、腕もだらんと下がってきます。
- 息を吐き切ったら、鼻から静かに息を吸います。浮力で体がぽっかり浮かび、腕も自然に上がってきます。
- ゆらゆらと浮遊しながら、吸う息に対して吐く息は2倍くらいの長さで、ゆっくり呼吸に意識を集中します。
- これを続けていると、いつしかお湯と皮ふとの境がなくなり、お湯に体が溶け込んでいくような感覚がおとずれます。十分にリラックスして終了です。
ちょっとイイ感じでやってみたくなりませんか。実はこれ、すごく理にかなっているんです。とくに呼吸法が大切です。順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は自律神経の専門家で、たくさんのご著書がありますが、その中で副交感神経を優位にして、リラックスするための呼吸法や入浴法を書かれています。
順天堂大学小林弘幸教授流マインドフルネス入浴法
- お湯の温度は39~40度(これ以上熱い温度は身体に負担がかかります)。
- 最初の5分は首や肩までしっかり浸かる(最初から半身浴にすると身体がなかなかあたたまりません)。
- みぞおちくらいまで身体を上げて10分の半身浴(寒いときは首と肩にあたたかいタオルをかけておきましょう)。
- 好きな香りの入浴剤などを入れてもOK。
- 静かでうるおった環境、一人でいられる時間、体温も適温である浴室はまさに瞑想に最適な空間といえます。
- 湯の中でリラックスしている自分の四肢やお腹、お尻などを意識します。
- 背筋をのばして軽く目を閉じ、鼻からゆっくり吸い込み、その倍の時間をかけゆっくり吐き出します。
- 3分は呼吸に集中します。残りの時間を瞑想に向けるとより効果が上がります。
『究極のマインドフルネス 気づきのトレーニング - 自信を取り戻し 最高の自分を引き出す方法』(小林弘幸著、徳間書店 P66~67からリスト作成)
小林先生は、こうも書かれています。
「自律神経的にいえば、夜寝る前の入浴の最大の目的とは、体をきれいに清潔にすることではなく、自律神経のバランスを整え、いかに自分の体を質のいい睡眠にもっていくかということなのです」
「熱すぎるお風呂は、私としてはまったくおすすめできません」
「熱すぎるお風呂は、交感神経の働きを急激に上げ、血管を収縮させ、血液をドロドロにし、結果高血圧や脳卒中などを引き起こしかねないからです」
「ぬるめのお湯にゆっくり、ゆったり半身浴する。それが最高です。ただ、あまり長すぎるお風呂も、かえって脱水状態を起こしてしまうので15分がベストです」
「シャワーだけというのは、本当に避けていただきたいと思います。たとえ夏でも、シャワーだけでは深部体温を下げてしまいます。そうすると副交感神経の働きがガクンとさがるので、質のよい睡眠のためには好ましくないからです」
『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく-副交感神経アップで体の不調、ストレスが消える!-』(小林弘幸著、PHP P201~203)
わたし、おすすめできないことばっかりやってましたー。
アユーラメディテーションバスαの使い心地
アユーラメディテーションバスαは、緑色の生薬・保湿成分と、黄緑色のアロマ・エモリエント成分の二層に分かれているので使う前に良く振ります。容器の横についているメモリが1回分(25ml)ですが、液体なのでお風呂のサイズや足湯、香りを足す「追いアユーラ」用に加減して使うことができます。香りはローズウッド、ローズマリー、カモミールのアロマティックハーブ。強い香料ではなくてふわっとノスタルジックな香りですから、ご家族で入っても、男性、お子さんにも心地よい香りだと思います。
よくかきまぜて乳白色のお湯になります。乳白色のお湯の良いところは手術痕や点滴の痕が見えない! 太ったなあとか、痩せたなあとか、考えない。体の中の悪いものを全部吐き出す感じでゆっくり長ーく息を吐く、吸うのが1なら吐くのは2の割合で呼吸する。呼吸を意識的にすることで、ほわーんとリラックスしてきます。
特に気に入ったのが保湿効果の高さです。皮膚の表面だけじゃなく、いつのまにかうるおいが浸透して、つるつる、うるさらの肌が続きます。乾燥する季節にうれしい!
わたしはこの入浴剤を使うときは朝風呂にします。朝、体を洗って15分の瞑想風呂。そのままお湯をためておいて、夜「追いアユーラ」で香りを足してもう一度ゆっくり入ります。だってもったいないんだもん。