がん治療

【朗報】抗がん剤の制吐剤としてオランザピン(商品名:ジブレキサ)が有効らしい

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秘密でもなんでもないんですけど、わたしは双極性障害もありまして、現在も精神科に通院して睡眠薬をもらわないと眠れません。「犬と散歩する」が、うつ病ブログだった頃をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。今のメンタルクリニックの主治医と、臨床心理士のお2人にわたしは希死念慮と長い長い鬱地獄から救っていただきました。躁うつ病と診断が変わってからは、介護疲れでうつになったり、たまに躁転しますが、ほぼコントロールできています。

20年近く精神科に通っていますと、それはもういろいろなお薬を処方されるものです。その中にオランザピン(ジブレキサ)もありました。

オランザピン(ジブレキサ)ってどんな薬?

オランザピンは双極性障害、統合失調症に処方される抗精神病薬です。双極性障害からすれば、うつ症状と躁状態の両方に効いてくれるよい薬なのです。でも、わたしは今の主治医からジブレキサの名前を聞いたときに

「太るからイヤです」

と断りました。精神科の薬って太りやすいのですが、ジブレキサはキングオブ肥満薬という印象がありました。実際、血糖値の上昇を誘発する副作用があることから、糖尿病の方には禁忌です。うつ病で通っていたクリニックで処方されたことがあって、仕事中眠くて眠くてすぐに処方が変わった記憶もありました。

それ以来、ずっとセルトラリンというSSRIを飲んでいます。ところがある日Twitterでこういうつぶやきがありました。

何度かここにも書いていますが、わたしはとにかく抗がん剤の副作用による吐き気が普通の人よりひどくて、1回目から嘔吐で病院のトイレから出られなくなり、今も入院化学療法から帰宅して3日は何も食べられないくらい吐き気がつらいです。イメンドカプセルという抗がん剤用の制吐剤を処方してもらっているのでずが、朝飲んで、夜もう気持ち悪いので、3日間はナウゼリンをラムネのように飲むという具合です。

もう一つ、イメンドカプセルは薬価がとんでもなく高いのです。

  • イメンドカプセル80mg  3408.9円/カプセル
  • ジプレキサザイディス錠5mg  171.9円/錠

わたしは「自立支援医療受給者証(精神通院)」を持っていますので、さらにお安くなります。両方とも1日1回の服用です。西先生に質問してみました。

「上乗せ効果ですと!?」わたしは糖尿病になったことはないし、血糖値が高いと言われたこともありません。早速、次の入院化学療法のときに主治医と薬剤師の先生に相談することにしました。

国立がん研究センターによるプレスリリース

抗がん剤治療による悪心・嘔吐の新しい制吐療法--標準制吐療法を上回る試験結果に--

「本研究に用いたのは、従来の抗精神病薬に特徴的な副作用が非常に少ない新しいタイプ(非定型抗精神病薬)のオランザピンという薬です。オランザピンの制吐効果を抗がん剤による悪心・嘔吐に対して活かす研究が米国を中心に複数行われ、その有効性は明らかとなっています。しかし、10mgという高用量を用いており、眠気やふらつきといった副作用が強く安全に使用できる十分な根拠に乏しいため、日本や欧州では普及に至っていませんでした。」

「本研究の特徴は、1.オランザピンの用量を5mgにしたこと、2.オランザピンの内服時間を就寝前ではなく夕食後にしたことです。オランザピンは血液中の薬の濃度が最も高くなるまでに服用後3-4時間を要するので最も眠気の強い時間が就寝中となり、翌朝の眠気やふらつきを抑える工夫をしたことで、この試験デザインは世界的に高く評価されました」

「本研究によって、オランザピンによる日中の眠気やふらつきを抑えながら、悪心・嘔吐の抑制効果の改善が求められている遅発期の改善効果を確認できたことにより、オランザピン5mgを併用するこの制吐療法がシスプラチンに対する新しい標準的な制吐療法として国際的な制吐療法ガイドラインに採用されることが期待されます」

 

 

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/1212-01/index.html

https://www.ncc.go.jp/jp/about/research_promotion/study/list/2019-012.pdf

薬剤師の先生に相談してみた

1月6日(月)~8日(水)に、20回目のアバスチン(+TC療法)投与のため、入院しました。入院当日に薬を薬剤師の先生に渡すときにオランザピンのことを聞いてみました。ところが抗がん剤前の緊張からか、わたしが肝心の薬の名前を忘れまして、「あのー、精神科で使う薬でー」「あー、そうそう最近ね」「えっとー」「セルトラリン?」「セルトラリンはもってます」「あー」「んー」

そこへ点滴のポートを取りに来た主治医をまきこんで「先生、何でしたっけ?」

主治医は「現状維持でいいんじゃないの」といいながらも、夕方の回診のときに「あれ、どうなった?」と心配してくれました。

のちに薬の名前は思い出したのですが、実はちょうどこの1ヶ月間躁状態で、精神科で薬を減らされていました。仮にオランザピンの話をしても、双極性障害の状態によっては処方してくれないかもしれないな、と思っていました。

抗がん剤が終わって退院の日に、薬剤師の先生に謝ろうと思って病室に来ていただいたら、わたしががん勉強会でスピーチをした後にわざわざ挨拶にいらしてくださったがん専門薬剤師の先生でした。先生はわたしの話に興味を示してくださいました。

わたし「一昨日薬の名前忘れちゃって、すみません。あの、オランザピンを抗がん剤の制吐剤に使うっていうのを聞きまして」

薬剤師「あ、わたしの専門だ。最近みんなで研究しているやつですね。緩和ケアのほうでよく使うんですよね」

わたし「わたし実は躁うつ病で、精神科で似たようなお薬をもらってるんです。だからオランザピンと変更出来たらいいかなと思ったんですけど、ちょうど今は躁転してて薬減らされちゃっててどうなるかわからないんですけど」

薬剤師「そうですか。オランザピンは予防の効果があるんです」

わたし「予防?」

薬剤師「そう。だから吐き気がでてから飲んでも効かないんです」

わたし「イメンド飲んでるんですけど、上乗せ効果があるんですか」

薬剤師「イメンドと併用するのはいいかもしれません。もし(双極性障害で)そういう薬を飲んでる人が、オランザピン試してみて、イメンドがやめられるくらいまで効いたとなればすごいことなので、わたしとしては試してみて欲しいと思います」

縁って大事ですねえ

退院から一週間後、精神科の診察が入っていたので、主治医にこの話をしました。そういうことなら2.5mgから出してみましょうと。でもこの薬は糖尿病のリスクがあるから、今日血液検査して血糖値調べましょう。今体重は? 57Kgね。体重増えたら要注意ですからね。

翌日、婦人科の主治医にオランザピンが処方されたこと、今飲んでることを伝えました。

オランザピンを飲んだ感想(化学療法前)

正直なところ次回の化学療法まで何とも言えないなという感じです。国立がん研究センターの研究によると、5mgを夕食後に飲むことになっています。わたしが処方されたのは半分の2,5mgで、寝る前の処方です。量が少ないせいか眠気はそれほどでもありません。ただし、食欲がすごいです。夕食後3時間ぐらいすると小腹がすいたり、寝る直前にパン食べちゃったり。これからは気をつけます。

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